軽薄短小化の食品
ベビーチーズがさらにベビー化され、「一袋当たりの重量を80gから72gへ10%減らした」と、日経ビジネス1月30日号が特集「誰も言わない食の危機」で報じている。
食の危機の背景にせまる記事、読んでいると“世界は互いに連動している”と痛感させられる。
例えばチーズ小型化の話は中国と関連する。原因は、中国の粉乳の需要増にある。チーズは熟成工程で数ヶ月かかるが粉乳なら短期間で製造可能だから、生産者は利益率も高い粉乳を選択することになり、結果チーズの価格が上がる。
次はブラジルとの関連。砂糖価格が上昇するのは、ガソリン代替燃料と関係している。砂糖の最大の輸出国はブラジルである。そこにトヨタがエタノール車を投入するということから、エタノールの需要が拡大する。エタノールはサトウキビから造られる。
ヨーロッパがちくわの値段を上げている。BSE(牛海綿状脳症)の世界的な広がりで、牛肉代替需要としてのスケソウダラの引き合いがヨーロッパからの増え、それがちくわの原料価格を上昇させている。
価格を上昇させる背景は決して簡単には説明できない多くの要因があるだろうが、その底辺の流れの一つに上のような現実があるのは確かであろう。
「北京で蝶が羽ばたくとニューヨークで嵐が起こる」というバタフライ効果や、「風が吹けば桶屋が儲かる」という日本のことわざに信憑性を感じる記事である。
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