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28 May 2008

カート・キャノンを英語で プロローグ

Curt_cannonおれか?おれは、なにもかも、うしなった私立探偵くずれの男だ。うしなうことのできるものは、もう命しか、残っていない。」で始まるハードボイルド小説。

都筑道夫氏の名調子の翻訳で月刊「マンハント」(早川書房)に掲載され多くの読者を酔わせたものです。

その後「酔いどれ探偵街を行く」のタイトルでハヤカワミステリーの文庫になりました(原題は I like 'em tough)

名翻訳に魅せられ原文が知りたい好奇心から原本を探しました。いろいろ試しているうちにたどり着いたのが、Abebooksです。古本しかありませんでしたが最近手に入れました。

これから“徒然”なるままに都筑氏名翻訳の原文を探しながら、“やり直し英語塾”のように、名翻訳と原文を読んでみようと思います。

まず、プロローグです。

「おれか?おれは、なにもかも、うしなった私立探偵くずれの男だ。うしなうことのできるものは、もう命しか、残っていない」、この原文は:

Me? I'm a down-and-out private eye with nothing to loose but my life」となっています。

nothing but~”とはなつかしい熟語です。

プロローグの書き出しから当時流行のハードボイル小説の典型を感じさせる翻訳です。

「残ってるのは命しかねぇ。それが欲しけりゃやってもいいんだぜ。だがな、その前に…」といいながら相手につめよる映画のヒーローのような迫力を感じさせるセリフではありませんか。

「以前をいえば、ニューヨークでも指折りの、こわもてのする探偵だった」は:

I used to be the best damned private eye in New York」でした。

used to”と“get used to”の区別がわかったときの嬉しさを思い出します。

失うものは命しかないと言いきるカート・キャノン。タフでなければ生きていけないニューヨークで次々と事件を解決していく酔いどれ探偵に期待です。

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