
最近、「脳力・・・」といった書籍やゲームが多く登場している。“若さを保つためには脳力アップを”と広告され高齢者がターゲットとなる。なかでもゲームは年齢を問わず楽しまれている。試してみると「あなたの脳年齢」などと結果が表示され、結構熱中させられる。
“体力と体質”のようにが“質”と“力”は関係深い。“脳力と脳質”も無関係ではないと思うが“脳質”という言葉はなぜかあまり聞かない。
“能力”を伸ばすためには“脳力”を鍛え、“脳力”をアップするには先ず“脳質”がよくなければならない。すべては“脳質”から始まる。“脳質”を発達せさせることを忘れてはならない。
“脳質”から“脳力”へ、そして“能力”へと発展する関係にあると考えるべきであろう。
先ず、“脳質”とは、暖かい、美しい、綺麗、芳しい、楽しい、楽しい、柔らかい、またはそれらの反対を感じる機能である。動物としての本能に近い視覚、聴覚、触覚、嗅覚などに関係する。受信機でいえば受信帯域が広いこと、受信する波長域がどれだけ広いかということで、広ければ広い方が“脳質”は良いといえる。
「脳質の主成分である不飽和脂肪酸で、記憶・学習能力を高める」といわれている。
そして、“脳力”は、“脳質”で感じたことを尺度、程度で判断する機能である。温度の高さ、美しさの程度、騒音の程度、静寂の度合いなど数量的に受容する。受信機でいえば発信された電波をノイズに対してどれだけクリアに受信するかが“脳力”に関わる。
最後の“能力”は、知覚したものを活用する力である。熱い温度を利用して水を温めるなど環境に働きかけ、目的を達成する力である。受信機でいえば電波を音としてスピーカーに出力するかが“能力”といえる。
簡単に云えば、美しいと感じ(脳質)、それを色別に感知し(脳力)、絵画として創作する(能力)、こうして名画が創られる、といった関係である。
美しい夕焼け、優しい子守唄、母の優しいおとぎ話、楽しいお祭り、話しながらの夕ご飯、これらを見たり、経験したりすることが脳質を高める。
“脳力”だけが高まるとデジタルでしか判断できない人間となり、情や和のない社会性に欠けた行動をしたりする。“能力”だけが伸びるとパーファオマンスだけの人間になり、より目立つパフォーマンスを求めて麻薬などに走ったりする。
人間の根源に関わる“脳質”の訓練は欠かせないものである。“静寂を聞く”気持ちを大切にしよう。
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